2023年6月15日~6月18日に開催された東京国際消防防災展2023に行ってきました。
5年ごとにおこなわれているイベントで、最新の消防車両や装備、資機材、その他防災に関係するあらゆるものの展示会です。
2018年の前回開催を見に行って以来、楽しみにしていたイベントでした。
私が見に行った6月15日~17日の東京国際消防防災展2023の模様を簡単に紹介していきます。
訓練展示
消火・救助演技(陸上)
開催期間中に定期的に東京消防庁の部隊を中心とした消防部隊による消火・救助演技がおこなわれました。
以下は、6/16の11時と13時の回を撮影したものです。
11時の回
高層建物から要救助者をホイスト救助するために飛来した消防ヘリ「つばめ」(JA119G)
はしご車などを用いた救助活動
消火活動と一斉放水
整列する消防隊員
第九本部TW2(強力吸引車)
マニア人気が高い車両でした。
第六本部TC1(重機搬送車)と重機
13時の回
13時の回は時折雨が降る中でおこなわれました。
11時の回と同じく消防ヘリ「つばめ」(JA119G)が飛来。
天候が変わると違う雰囲気です。
四谷L(はしご車)
第六本部R1(救助工作車)
救助活動
消火・救助演技(海上)
6/17、6/18の2日間限定で海上での消火・救助演技もおこなわれました。
以下は6/17の12時の回を撮影したものです。
高速救命ボート(GB)からの水難救助活動
消防艇「はるみ」
水難救助隊の潜水しての救助活動
消防艇「ありあけ」
消防艇「おおえど」
タグボート型の消防艇で、大きさの割に小回りがきく消防艇です。
消防艇「みやこどり」
消防艇「しぶき」の高速航行
消防艇「はまかぜ」
消防艇「きよす」
演技の途中、見ていて「うーん…」と感じる結構危ないアクシデントも発生していましたが、陸上での消火・救助演技より見ていて面白かったです。
欲を言えば、ここにヘリコプターも出してもらえるとヘリ好きにとってはもっと良かったです。
消防車両展示
各種消防車両の展示が屋内外の各ブースでおこなわれていました。
東京消防庁
EV救急車
査察広報車(PHV)
査察広報車(燃料電池車)
在日米軍基地消防隊
在日米軍基地消防隊としては、陸海空の3軍種の各基地から消防車が展示されていました。
在日米陸軍基地管理本部緊急業務局統合消防本部の消防車
後述の米海軍の車両と同じく日本車をベースに艤装されています。
米海軍日本管区司令部消防隊は屋内の物販ブースに1台、屋外に1台の合計2台を展示。屋外に展示のE5-2は上記の米陸軍の車両と同じく日本車がベースですが、アメリカンな艤装でとてもかっこいいスタイルになっています。
米空軍横田基地消防署の隊員のパッチ
米空軍横田基地消防署からは4台の車両が展示されていました。
クラシック消防車
各社のブースで最新の消防車両の展示がされている一方、クラシックな消防車も色々と展示されていました。
ニッサン180型消防ポンプ自動車
高輪消防署二本榎出張所で展示されていた車両を日産自動車がレストアしたものです。
実は5年前に高輪消防署二本榎出張所に展示されているのを見に行ったことがあり、今回5年ぶりにレストアされた状態で見ることができてよかったです。
じぷた
アメリカン・ラフランス
ペンシルベニア州ストックデールで使用されていた車両のようです。
馬引き蒸気ポンプ
消防車の祖先というべきものです。
各社ブース展示
消防車両だけでなく防火服や各種工具、ボートそのほか消防、防災に関係するあらゆる資機材、装備品のメーカーがブース展示をおこなっていました。
その中から消防車両メーカーの主だった展示物を軽く紹介していきます。
モリタ
EU内の統一規格であるEN規格対応先端屈折式はしご車
モリタオリジナルのキャビン「インテリジェントアタッカー」を採用した救助工作車
消火薬剤タンク付き大型化学高所放水車
いわゆる3点セットを1台にまとめた車両です。
EV消防ポンプ車
MVF21
帝国繊維、ローゼンバウアー
ローゼンバウアー社の車両
モリタ社のインテグレートワンに類似の車両のようです。
ローゼンバウアー社の電動消防車
テイセンHBをベースとした佐賀県の杵藤地区消防のポンプ付き救助工作車
1600Lの水を積載した上で、さまざまな救助資機材も積載しているマルチな消防車両です。
長野ポンプ
GFRPを用いた車両を得意とする長野ポンプからは千曲市消防団のポンプ車が展示されていました。
トーハツ
トーハツからは日産の高規格救急車「パラメディック」をベースとした消防車が展示されていました。
平和機械
指揮車などを得意とする平和機械の車両
まだまだたくさんの消防車両や装備、資機材などを見てきましたが、掲載し出すときりがないので主だったものを紹介しました。
最新の資機材が出てきても扱うのは現場の消防隊員。一市民としては、いつまでも古い慣習や技術にとらわれずに国際標準の技術や資機材、考え方で地域の消防力をアップしていてほしいというのが正直な感想です。
次回開催は5年後。その時にはどのような新装備が出てくるのか楽しみです!